愛媛県の伊方原発は全国の原発と同様に、1号機から3号機まで全て停止中ですが、昨年12月の第2次安倍政権の発足により、これまでの東日本大
震災の地震と津波による福島原発 事故から起きた、国民大多数の原発不安の高まりからの、全原発稼働停止から、エネルギー安定供給の責任を担
わなければならないとして、再稼働に向けた動きを急速に強めています。
数ある停止中の原発の中のうち伊方原発は、原子力規制委員会へ再稼働申請中の原発の中でも、再稼働条件である対策完了が既に相当部分完
了しているといわれ、再稼働許可の可能性が高い原発と言われています。
高知県から伊方を見れば、12月2日伊方から再稼働反対グループが飛ばした風船は、予想通り伊方周辺に吹く北西から南東の風に乗り、梼原町など
高知県中西部に落下しています。
伊方に事故があったときは、放射能等は風船のように風下の高知県に多く飛来することになります。
また、伊方に事故を起こす可能性が言われている、南海大地震は前回の昭和21年から67年経ち、100年に一度くるとの予想から次の南海大地震が一
段と心配されています。
福島原発は東京電力は、東日本大震災が原因の原発の重大な損傷はなく、地震に伴う想定外の大津波が原因であると未だに強弁しています。
また、現実に起きた後の、放射能除染や避難補償・賠償など、事後対策のすべてについて、誠意ある迅速な行動をとっていません。
安倍政権は来年早々にも、エネルギー政策について、前政権の民主党が策定していた、「全原発廃炉構想」を、「原発は今後もエネルギー安定供給に
必要」とエネルギー政策の再転換をしようとしています。再稼働への転換へ突き進んでいます。
憲法改悪、特定秘密保護法、消費税増税など目白押しの攻撃に、私たちはさらに声を上げて反対していかなければなりません。
今回の「ＮＯ ＮＵＫＥＳ えひめ」集会は「伊方原発をとめる会」が主催、高知県内ではこの夏高知合同ユニオンが加盟した、「高知平和運動センター」が
加盟参加している、「原発をなくし、自然エネルギーを推進する高知県民連絡会」の取り組みで、県外で行われる集会参加としては、これまでにあまりない大
規模で、当初バス10台で企画されましたが、結果的には県内各地域からも自発的にバスが用意されたり自家用車での参加も多くあったようです。
集会主催者発表で８，０００人、高知県参加者が500人を相当超える意義ある集会となりました。
高知合同ユニオン組合員も大半の参加となりました。お疲れ様でした。
